歯の色って?
歯は3層構造でできていて、一番外側にあって表面を覆っているのがエナメル層、その内側にあるのが象牙質、中心部に神経である歯髄があります。表面のエナメル層の色の変化は、唾液中の糖タンパクなどによってできる「ペクリル層」や歯垢による「プラーク層」などが付着することで変色し、さらにその部分に食べ物、飲み物に含まれる着色物質が付着して変色します。
歯が黄ばんでしまう原因は?
歯が黄ばんでいることがコンプレックスとなって、人前で思い切り笑えないという悩みを抱えている人って意外といます。歯の黄ばみを引き起ってしまう原因は何でしょうか?
外的要因の主なものは飲食物や喫煙による着色です。エナメル質の表面に飲食物に含まれる色素やタバコのヤニ(タール)が蓄積され、その状態を放っておくと、段々と目に見える形で着色となって現れてしまうんです。以下に記載するものは、特に飲食物でも着色しやすいもので、色の濃いものとなります。意外かと思われる飲食物も含まれていますから注意が必要です。
・カレー、ターメリックなどの香辛料や、トマト、ブドウ、しょうゆ、ケチャップ、ソース、ほうれん草など
虫歯による着色にも注意が必要で、虫歯になると段階的に歯の色が変化していきます。最初は歯よりも白くなっていくため、気が付きにくいですが、虫歯が進行してエナメル質が虫歯になると黄ばんできてしまいます。エナメル質の下の象牙質まで虫歯が及ぶと茶色くなり、歯髄に達してしまうと黒くなってしまいます。
どんなにケアを怠らなかった方でも、歳をとるとともに象牙質の色が濃くなったり、加齢によるエナメル質の摩耗で象牙質の黄ばみが見えやすくなってしまうことが原因です。
この他にも、エナメル質形成不全症という先天性のものや、高濃度のフッ素による変色などが内的要因として挙げられます。
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